標高1,000mの大自然に囲まれたホテル周辺には、多種多様な山野草がたくさん自生しています。マイナスイオンを浴びながら普段見られない自然を間近で感じてみませんか?

春蘭(シュンラン)
3月中旬〜
4月上旬
山野等に生える野生の蘭。花は葉と同じような色で目立たない花です。花を塩漬けにしたものを「蘭湯」として祝いの席に使う事があります。別名は「じじばば」。花姿が、上の方がおばあさんがかぶる"ほっかむり"、下の方がおじいさんの"白いひげ"に見えるからだそうです。

カタクリ
3月中旬〜
4月上旬
野の花の中でも早春に咲く「春の女王」と言われる花です。多年草であるカタクリの一生は、7〜8年の一枚葉の時期を経た後、2枚葉の個体となり、早春に雪解けとともに開花します。

キランソウ
3月〜5月 日当たりの良い山麓や野原、人里の道端などに地面を這うように広がって生えています。全体に白い細毛があり、葉はやや厚みがあります。薬用として咳、解熱、下痢止めに効くそうです。別名「ジゴクノカマノフタ」といい、"病気を治して地獄の釜に蓋をし地獄に行く人がいなくなる"という意味からつけられたそうです。

イワナシ
4月〜5月 ツツジ科の山地に生える小低木で茎は地に這い分枝し長い褐色毛があります。
花冠は筒形の淡紅色で長さ10mmほどです。岩に生え、果実が甘く梨の味に似ていることからこの名がついたそうです。

羅生門蔓
(ラショウモンカズラ)
4月〜5月 シソ科の多年草で、高さは15〜30センチです。葉は心臓形で対生。4、5月ごろ、上部の茎に紫色の唇形の花が並んでつきます。名は、花の形を羅生門で切り落とされたという鬼の腕になぞらえたことによります。くっきりと目立つ青紫の花です。谷沿いの明るい樹生下などに生育しています。

十二単
(ジュウニヒトエ)
4月〜5月 花が幾重にも重なって咲く様子を昔の女官の衣装に見立てたものです。高さ10〜25cmほどの多年草で全体に長くて白い毛がびっしり生えています。

垣通し(カキドオシ)
4月〜5月 草地に自生するつるの多年草です。茎は初めはまっすぐに伸びますが花後につる状になり、垣根を通り抜けどんどん伸びます。薬用で癇取り(かんとり)に使用したり、糖尿病や尿管結石に効くといわれています。

ささゆり
5月〜7月 日本原種のユリのひとつで、花の色は白・ピンク・中間色があり葉が笹の葉に似ています。林や草原に咲き、独特の高貴な香りとうつむきかげんに楚々として咲く姿が印象的です。

水芭蕉(ミズバショウ)
5月〜7月 雪解けとともに真っ白い苞(ほう)に包まれた大型の花を出して、湿地帯一面に群がって咲く多年草です。白い苞に包まれて、棒のような太い花軸があり、この上にうす緑の小さな花が密集しています。水辺に咲いている姿は白と緑が水面に映え、幻想的です。

虎杖(イタドリ)
8月〜9月 山野に自生し茎は中空で約1.5m程になります。若芽と茎は酸味があり食用となります。茎を40度くらいのお湯に15分程度つけて皮を剥き、短冊切りにしてマヨネーズや醤油等で和えて食べます。地下茎は薬用となります。